写真で振り返る 2018年5月 SDA in 王滝③

ゴールするまでレースは何があるか分からない。
ひょっとした、まだ何人か抜けるかもしれない。一人でも前の選手を捕らえるためにペースをキープしながらゴールを目指した。

結果
走行時間4時間52分 総合21位ほぼ最後尾からスタートして800人以上抜いてはいるが、
結果は両手を上げて喜べるものではなかった。しかし、ゴールした瞬間は無事に帰ってこれたという安堵感と嬉しさに包まれた。
それは上位、下位の選手かかわらず同じだろう。周りを見回すと、先にゴールしている選手達も一応に弾けた笑顔をしている。

SDA in 王滝、競っている最中はもちろんレースなのでお互いライバルだ。勝つか負けるかの勝負。
一方、走っている選手たちはこの王滝の大自然と戦っているという共通の価値観をお互い持っている。レースでは結果を出せた選手がおり、結果を出せなかった選手もいる。でも、選手は一様に全員苦しみ自分と王滝のコースと戦いながら走り切ったのは同じだ。
ある意味、走り切った者、全員が勝者と言ってもよい。

レース後、選手の顔を見ただけで同じモノを戦い、くぐり抜けてきたことが分かる。そういった意味で理解し合えるのに言葉は要らない。

レース後、香港から参加のKenが友達と駆け寄ってきた。
今回カテゴリーは違ったがSS100の3人も良きライバルであり、友人でもある。
閉会後、旅館に戻り友人Kevinが持参した地ビールでお互いの健闘をたたえ合う。

今回は同じ宿に2015年24時間MTBレース女性世界チャンピオンのSonya loony、世界を駆け巡り戦うプロMTBレーサー池田選手も滞在されていた。
そして2018年5月王滝、日本人最高位の宮津選手も。
一つの事に夢中になり無事に走り終えた安堵感と充足感が程よい疲労感とともに同じ空間に漂っていた。
至福の一時。
だからSDA in 王滝は止められない。