写真で振り返る 第31回 壱岐サイクルフェスティバル②

壱岐の30kmのコースは島の北東部(右上)の芦辺港がスタートになる。
スタートして初めの10kmは平坦基調で集団内にいれば足を使わず楽に走ることができる。しかし、レースはどういう展開になるか分からない。少し足を使ってでも集団前方にいることが大切だ。カウントダウン、号砲とともにスタートする。U19、U39、U49の混走なので100名以上の集団だ。スタート直後、40km/h以上で巡行開始。公道はレースのために一般車両は封鎖されているので道幅一杯を使って走ることができる。しかし、大抵の選手が普段走りなれている道路の左側を無意識に走る傾向がある。右側に飛び出すと他の選手に邪魔されることなくスーッと先頭付近に進むことができる。
コースはスタートして10km後に平坦基調からアップダウンの繰り返しが始まる。レースが徐々に動きだし、集団は活性化。縦に長くなる。飛び出す選手や静観する選手、それぞれの思惑を抱きながらレースが展開してゆく。倉元建設までの上り(1km、7%)で先頭が手に届く範囲まで順位を上げる。展開によっては逃げが発生するかもしれないので後ろ目にいるとリスクが高い。
猿岩の上り(0.7km、10%)は本格的に集団のセレクションが始まる。ここで遅れたら上位入賞は無理だ。足が終わらない程度に踏み込んで強度を上げてみる。思いのほか足は回っているようだ。坂が終わるまでには先頭から2、3番手まで上がることができた。20km地点、残り10km。コースは右折して路面が粗く、道幅も狭いくねくねした旧道に突入する。ここから先は下りの急コーナーが連続するのでコースアウトや落車の危険度が増す。集団の前目、前目にいることが唯一安全に走るコツだ。
迷わず足を使い勢いよく先頭で旧道へ突入。さぁ、残り10km。いよいよ最終の戦いの火蓋が切って落とされる。