Youtubeに上げたフォトムービーをご覧ください。
URL:https://www.youtube.com/watch?v=WTVPMxcm2E8
Rapha「Gentlemen’s Race」という言葉を知ったのは2012年の秋だった。
ある友人がサイクル雑誌を広げて色々と話してくれた。
「Gentlemen’s Race」ネットでも調べてみると海外でも同じ名前のイベントが幾つか開催されていて、コースや映像から発せられる空気感、雰囲気にくぎ付けになった。
単に速く走るだけが全てではない。サイコンのディスプレイに示される数値やデータ値を上げるだけがライディングの楽しみではない。「Gentlemen’s Race」それは忘れていたライディングの根本的な楽しみを再確認させてくれそうな魅力的なイベントだった。
出てみたい!強烈に願望が沸き立った。
その思いが伝わったのか2013年春のGentlemen’s Race Kyotoを走る機会をいただいた。仲間と走る初めての道。舗装されたきれいな道だけでなくグラベルを幾つもつないだ勾配も急な強烈なコースだった。数々のトラブル、パンクに見舞われながらも助け合い励ましあいゴール。完全に虜になってしまった。
時は前後するが、「Gentlemen’s Race」の存在を教えてくれた友人をきっかけにしてMatuzaki氏やTanno氏と知り合うことができた。自転車に対する「思い」が似通った仲間が集うと思うもよらない化学反応が生まれる。
九州でも「Gentlemen’s Race」と同じようなイベントを開催しよう!話が持ち上がり「Gentlemen’s Race 」にインスパイアされたイベント九州 Heaven Ride を13年の暮れ開催することができた。それはRaphaがスローガンとする「Glory through suffering(苦痛から得る栄光)」を少しでも九州のライダーに感じてもらいたかったからっだ。
Matuzaki氏が九州の各チームにエントリーを募り、Tanno氏が撮影班をかってくれた。
コースクリエイトは僕が担当。(直前の積雪で大幅に変更になったが)いかにして紳士達に楽しんでもらえるか? 阿蘇の魅力を十分に堪能してもらえるのか?何度も何度も探索と試走を重ねたのだった。
その時の素晴らしい画像はTanno氏のPeak Experience
URL:http://atsushitanno.blogspot.jp/2013/12/kshr-2013.html
Rapha Gentlemen’s Race Oguni、コースも素晴らしく、全国(海外)から集った紳士淑女達も十分満足しただろう。今回も様々な出会いがあり、物語が生まれたはずだ。人々が繋がり刺激しあいながら成長し、そこから新しいムーブメントが生まれてゆく。
今は小さな糸で結ばれた物語であるかもしれないが、糸の一つ一つが繋がりあい重なり合いながらやがて大きく広い物語(文化)へと紡がれてゆくだろう。
その切っ掛けを与えてくれたRapha Gentlemen’s Raceに強く感謝したい。
Gentlemen’s Race Oguni、僕の中でただ一つ、欠けているモノがあった。Tanno氏、Matuzaki氏、僕を強く結びつけてくれた友人。もし彼がこの場に参加してくれたなら、もっと思い出深いRapha Gentlemen’s Race Oguniになっていたはずだ。
僕は一緒に走るメンバーとのライド中、阿蘇の広大な草原を疾走しながら、荒れた壁のような坂を上りながら、Matuzaki氏、Tanno氏そして彼の思いが背中をずっと力強く押してくれている気がしていたのだった。
Thanks a lot DNSN