今回、京都から来訪した友人達の当初の計画では九州の火山群(阿蘇山系、雲仙、桜島)を4日間使い自転車で回る計画だったのですが、天候不順と疲労により大幅に見直すことになってしまった。
二日目
朝一番にメールでやり取りして今日のルートを確定させた。
今日は19時の新幹線に乗車して帰京する予定なので、早めの17時半ぐらいには熊本市内に戻ってきたいとの彼らの意向だった。
限られた時間で、しかも近場で最大限のコースをと考え、熊本市内発、金峰山経由で玉名方面への眺望の良いコースを選出提案した。
昨日とは打って変わってカラっと晴れた絶好のサイクリング日より。
先ずは昨日までの疲れを抜くように軽いペダリングで本妙寺から登坂を開始する。天水町の山中にあるビューポイントにて小休止。空気が澄んでいれば目の前に雲仙が見えるはずだが、今日は春霞で望めない。それでも目下に広がる景色に彼等は大変喜んでくれた。 京都は都会でありながら一歩外れると直ぐに山々へアクセスできる絶好の地理関係にある。しかし、林業が盛んなことから、その峠は殆どが樹木で覆われており眺望はあまり望めない。彼らにすると眺めが良く、天水、河内方面のミカン畑が広がる風景は非常に新鮮に映ったようだった。おのぼりさん気分で次々とシャッターを押していた。 玉名市内のハンバーグが有名なとあるレストランにて昼食を摂り、帰路に着く。往路とは違った別のルートで金峰山山頂へ向かう。 つい数日までは寒さに凍えていた日々がウソのような初夏ともいえる陽射しで桜が一気に開花した。満開の桜並木と花吹雪が私達を歓迎してくれているようだ。
金峰山山頂へのアタック。
10~12パーセントの急こう配が続き、ほうほうの体で山頂にたどり着く。お昼を食べすぎたのか、調子が悪そうだ。
残すは金峰山山頂から熊本市内へのダウンヒル。
あっと言う間に下界に舞い降りた。新幹線まで時間があったので近場の銭湯へご案内。ここも彼らにとっては新鮮なようで、大層喜んでくれた。九州では当たり前に目にする温泉や銭湯だが、他の地域では意外に少ないのだ。
自転車の繋がりは不思議なものだ。
昨日まで全く互いに知らなかった者同士でも一度ペダリングを共にすると、不思議に通じ合える何かを得ることができる。まるで旧知の仲のように。年齢国籍に関係なく。
二日の短い(永い?)時間であったが心底楽しめた時間であった。彼らが楽しむことが自分の楽しみであった。
別れ際、約束をする。次は私が彼等の住む場所へ出向く番だ。その時は彼らが私を楽しませてくれるに違いない。まだ先の事になるだろうが再開するであろう日に思いをめぐらすと、今からワクワクが止まらない。Many thanks!Joshua、Rex、Ross and Nigel.