レース当日、
心配された天気もまったく問題なく、鏡のように静かな海面が朝焼けを美しく照らし出していた。暑く厳しく楽しい一日が始まる。
一般の選手は当日の受け付け順でスターティンググリッドの位置が決まる。(私は幸い選手登録しているので前方からのスタート位置が確保されていた。)
出来るだけ前方でスタートした方がリスクも少ない。朝食を済ませ6時前にスタート受付へ向かう。
7時半ごろスタート壱岐文化ホール前へ到着。スタート会場は選手達の熱気で包まれていた。
1時間近く入念にウォーミングアップを済ませ、スターティンググリッドに整列。
8時50分の号砲に向け否応にも緊張感が襲ってくる。
集中、集中と自分に言い聞かせるが鼓動は高まるばかりだ。8時50分スタート。
スタートして1㎞ほど、安全のため郷ノ浦大橋手前までは追い越し禁止区間になっている。パレード走、集団のまま暫く進み先導車からの大音響のラッパの合図でレースの幕は切って落とされた。結果は http://www.iki-event.jp/2015cycle/el.pdf
エリート50km 14位、1時間26分43秒。悔しい結果となってしまった。
調子の良し悪しもあるだろうが、結果は結果。全て受け入れて次のレースへ向け取り組んでいかなければならない。全てのレースが終わり、大谷体育館にて閉会式と表彰式が始まる。準備されたお弁当や総菜を頬張り、レースでの出来事に華を咲かす。
今回一緒に遠征した男性陣もそれぞれ頑張ったが、エキスパート50km女子で初出場のKさんが見事2位に!
日頃の練習、最後まであきらめない気持ちが結果に結びつかれました。お見事です。 レースはきつくもあり、危険でもある。
勝者はただ一人。表彰台に立てる選手も一握りである。
ほとんどの選手がそれを眺めるだけである。しかし、何故レースに挑戦し続ける人が多いのだろう?
日頃の練習の成果を確認、自分自身への挑戦、ライバルへの挑戦、非日常的時間を楽しむ、スリルと緊張感、人それぞれレースに挑まれる理由があるだろう。
いかがでしょうか、来年の壱岐サイクルフェスティバルに挑戦されては?
レースに出た選手にしか分からない時間と空間がそこには有ります。
出走した選手それぞれにレースの物語があり、強く胸に刻まれ、また戻って来たくなるでしょう。