九州に無数にある峠道。その中でも超級の中の超級山岳コースを使用して行われるヒルクライムイベント、King of GOKAHARAに参加してきました。
イベント自体は地元のサイクルフレンド タカタさんの主催でアットホームな雰囲気なのですが、コースは厳しく、他に類を見ない距離13.3km、平均勾配7.7%、獲得標高1031mの超級山岳コース。
今年最後のビッグイベント、ツールド沖縄は登坂力が勝負となる。20分の出力を上げないとレースにならない。最近特にヒルクライムレースや上りに力を入れているのはそのためだ。
フェリーで長崎、多比良港へ渡り自走で会場へ向かう。1時間の高速ローテーションで十分に体を温めスタート時間を待つ。自分の実力的にコースプロフィールを見る限り、おおよそ1時間のヒルクライム。前半に飛ばし過ぎず、後半にタレナイことが重要と戦略を練る。こういったレースではパワーメーターは非常に有用だ。日頃から自分の出力データーを記録していると1時間自分がどれだけの数値(ワット、出力)で1時間走れるかが客観的に判断できる。
ただ、そればかりでは無いのがレースだ。自分の内なる反応にも神経を研ぎ澄まし対話する必要がある。追走してくる回りの選手もいる。
そして最後まで諦めないことが重要だ。
予定通り、最初はゆっくりするぐらい抑え目で、同時スタートの選手を見送る。3合目付近で一人の選手をパス。5合目で同時スタートのトップを射程距離に捕らえる。もう少し、もう少し。まだまだ先は長い。
このコースは後半になればなるほど勾配がきつくなる。15パーセント以上の勾配が次々と表れだす。8合目でターゲットにしている選手を捕まえ、9合目で置き去りにした。
勾配はさらにきつさを増す。あとは気合だ。
未だか?未だか?まだ終わらなのか?気持ちも折れそうになる瞬間、残り50mです、とスタッフから声がかかる。最後の力を振り絞る。
54分30秒、戦いは終わった。 参加したサイクリストは一様に全力を出し切り、疲れ切ったなかにも満足した表情だ。
表彰式
結果は全選手中5位で年代別ではトップだったが、一緒に参戦した年上のM野氏に1分近く差をつけられて完敗。先週の椿ケ鼻HCから二連敗だ。
年齢は関係ない。自転車はウソはつかない、練習した分だけ結果はついてくる。
帰路せっかく長崎へ来たのだから、もう一本上っとこうと雲仙へヒルクライム。
走行距離100km足らずで獲得標高2000m以上の有意義なとレーニングになりました。
今年最後のビッグイベント、ツールド沖縄まで1カ月を切った。これから、どう調子を整えてゆくかが課題だ。年齢は関係ない。自転車はウソはつかない、練習した分だけ結果はついてくる。年配のM野氏の言葉が頭をよぎる。