関西シクロクロス 第10戦 桂川 レース当日、
昨日とは打って変わり生憎の雨。しかし、未だ暗いうちから参加者が次々と集結してくる。
関西シクロクロスは日本国内でも最も熱く、レベルも高い地域である。
会場には自転車関連やフードのブースがずらりと並び、雰囲気を盛り上げてくれる。
会場に早く入ったので試走をと思ったが、雨が降りレースが進むにつれ刻々と変化する路面状況を考えると、試走して機材や体を濡らすよりレース直前まで暖かくしておいた方が得策と考えた。
私が出走するのはCM2と言うカテゴリー。
今回の桂川のシクロクロスの大会は全体で900名ほどのエントリー。CM2だけでも98名、その人気度が伺える。
合羽を着て十分にウォームアップして、出走の10分前に招集場所に向かう。
今年CM3からランクアップして来た私はシードも無く、最後尾からのスタート。
前をみると途方もないほどの選手が並んでいる。
さぁ、いよいよスタート。冷たい雨が降りしきるなか、ペースト状に変化したマッドなコースを勢いよく駆け抜ける・・・が、前の選手が詰まったり、よろけたりして思うように前へ上がれない。
仕方ない、少しづつ少しづつ抜いて行くしかない。
コースは既に前のレースで最高(最悪)のコンディション。しかし、なぜか楽しさが込み上げてくる。乗れない箇所は押して、担いで前走者をパスしてゆく。
とにかく前へ、前へ!
シクロクロス競技の興味深いところとして、走力(パワー)が直接速さに直結していないところがある。同じパワーを持っていたとしても、上手く路面をとらえるペダリング能力、コーナーをスムーズに駆け抜けるバランス力、押すのか担ぐのか状況を路面判断する考察力、ライバルとの駆け引き。
自転車競技の全ての要素が凝縮していると言っても過言ではない。
観戦している人が順位をコールしてくれていた。
一周目70番、二周目60番、と順位が上がっているようだ。自分の中でも周回をこなすうちにマッドな路面をとらえるライディングの感触が掴めている感じがしてきた。
よし、まだまだ行ける。これからだ!
シクロクロスはその強度のために短時間決戦の競技でもある。CM2は競技時間は30分だ。とすると三周目が最終ラップとなる。
体が温まり脚も良く回りだしてきた。面白いように前走者を抜いて行く。あと少し、あと少し、前の選手を抜け!
最終ラップ(三周目)で30人ほどを一気に抜き去り29番でゴール。初めてのコース、初めてのドロドロのコンディションで何とかやった方かなと感じる。
過酷だが、力を出し切った思い出に残るレースとなった。
関西のシクロクロスシーズンはこの大会で今シーズンは一区切りのようですが、九州シクロクロスはまだまだ開催されています
・第三戦 芦屋が 2月12日(日)
・第四戦 アイランドシティが 2月26日(日)
九州シクロクロスHP:http://www.kcxmtg.com/
に開催されます。足を運んで見られたらいかがでしょうか?
MTBでも出走可能なようです。是非参戦してみてください。