昨年暮れにBIKE FITを受けていただいたお客様に再度フィティングを受けていただきました。
自転車イベント本番のためにサドルを替えられたことと、よりご自分の足にフィットするシューズを購入されたので、新しいシューズでも同じように踏めるようにとのご要望でした。
また前回フィティングさせていただいて、ご自身で乗り込まれていたのですが、どうしても片側の脚に違和感が残っていると、再度チェックも希望されていました。
レーザーを用い腰、膝、爪先の軌跡を確認すると、感じられているように内から外へ抜ける症状が見受けられました。
症状から見て定石通りにフィティングしたのですが、外に逃げるというフィーリングは治まらず、考え込んでしまいました。
試しに乗り手の意見(フィーリング)をそのまま受け取り、定石とは真逆なフィティングを試みてみました。
すると、驚くことに内から外へ逃げるという症状は治まり、思った通りにペダルを踏めると口にされた次第です。
フィティングは奥が深く、乗り手の状態を鋭く観察し、意見を聞きながら、本当に乗り手が求めているポジションを導きだしてゆくことです。 例えばサドルに真っ直ぐ座れているのか?
骨盤がねじれてないのか?少しの体の変化を読み取りライダーと共有していくことが非常に重要です。
苦労して導き出したポジションで、乗り手(お客様)が納得して終わられたときはこちらも嬉しくなってきます。